さて、ちょっと間が空きましたが、、、
アメリカを訪れた両親と共に行ったお店、
もう一件をご紹介します。
それは、、、
こちら!
アメリカNo.1との呼び声も高い、
フランス料理の
"Daniel"ですっ!!
http://www.danielnyc.com/なんとしても一度行ってみたかったんですが、
まぁ、如何せん(金銭的に)敷居が高い、、、
こんな機会じゃないとなかなかねー(苦笑)
重厚な回転扉からお店の中に入ると、、、
ウェイティング・バーとレセプション、
内装はすっきりとしていつつ、趣味がよく、とてもキレイで、
レセプションの方も非常ににこやかに迎えてくださいました。
迎えてくれたのは我々のサービスを担当してくれる、
フランス人のナイスガイ♪
かなりのフランス訛りの英語ながら、
むしろ私には聞きやすく助かりましたし、
なによりニコニコしていて、フレンドリーで、
最初から最後までとても心地よいサービスをしてくださいました。
さて、ディナーは基本的に2種類のコース。
前菜、メイン、デザートの3皿で構成される、
プリフィクスのコース。
それから、デザート含め、全6皿で構成される、
テイスティング・コースと銘打たれたコース。
しかもそれぞれ2種類から選択する形になっていました。
まぁ、ここはせっかくなので、、、
後者のコースを選択。
しかも女性陣は上のメニュー、
男性陣は下のメニューといった具合に振り分けたので、
全部で12皿を味わうこととなりました!さらにそれぞれのお料理に合うワインを一杯ずつ出してくれる、
ワイン・ペアリングのコースも一緒に頼みました。つまり、、、食前酒でシャンパーニュも頼んでしまっていたので、
全部で7杯のワインを飲むことになります。
さてどうなることやら、、、(笑)
(この先、とっても長くなりますので、
美味しいものに興味がある方だけお読みください、、、)
まず出てきたのが「アミューズ」。

(写真が暗いのはお許しを、、、
ちょっといちいちフラッシュがたける雰囲気ではありませんので、、、)
アフタヌーン・ティーでも思わせるような装いで登場したのは、
上から順番に、、、
「ビーツのムース」
これは非常に薫り高くて、単純明快ながら美味しかったです。
添えてあったプロシュートを巻いた、
ちっちゃなグリッシーニがイイ味出してました。
「ハマチのお刺身(!)」
初め、サービスの人が「ハマチ」と説明してくれた時、
なんのことやらわからず、何度も聞き返してしまいました(苦笑)。
まさかニューヨークでハマチに出会えるとは、、、
ほのかに振った塩がいい塩梅でした。
「・・・忘れた(笑)」
一番下のお皿が思い出せません、ド忘れ、、、
写真でも確認できるのに良く覚えてません、、、
さて、まず一皿目。
FOIE GRAS TERRINE WITH YELLOW PEACHES
Marcona Almond Panna Cotta, Purslane Saladいわゆるフォアグラのテリーヌ。
王道中の王道です。
テリーヌ自体ももちろんなめらかで塩加減も良く、
脂をしつこく感じることもなく、美味しかったですが、
意外と黄桃とアーモンドがポイント。
アーモンドはレアだったり、ムースだったり、
パンナコッタ仕立てだったり、
色々なスタイルで付け合わせてあります。
なかなかの相性です。
CHILLED RABBIT PORCHETTA WITH CHORIZO
Young Vegetables, Purple Mustard
Colza Vinaigrette「ポルケッタ」というのは本来、
まるごと一匹の豚を丸めて、豪快に焼いた料理ですけど、
それに見立てた感じのようですね。
ウサギの肉を使ってあります。
冷たくしてあるし、どちらかというとテリーヌの方が近い感じ。
上に乗っているのがマスタードを混ぜ込んだソースですが、
なかなかこれがよかったですねー
このふたつのお料理に合わせたワインが、、、
Riesling Piesporter Kabinett
R.Haart, Mosel 1999http://www.haart.de/en_index.phpドイツのリースリング種をつかった、
ほんのり甘口の白ワインです。
酸味も適度にあり、非常にバランスのよい仕上がり♪
特にフォアグラのテリーヌとは良く合いました♪
それから二皿目に突入♪
OLIVE OIL POACHED COD EN SALADE
Artichoke Puree, Anise Hyssop Dressing
Lemon Zest 熱したオリーブオイルで軽く火を通したタラのサラダ♪
しっとりとして、しかもしっかりと歯ごたえもあるタラで、
とても美味しかったです!
MARINATED FLUKE WITH SEAWEED
Pine Nuts, Radishes
Matsutake Mushrooms, Bonito Gelee白身魚のマリネを海藻のスープと一緒に♪
Fluke、、、ヒラメとか、カレイとか、、、
単語的にはおそらくその手の魚だと思うんですけど、
いわゆる日本のヒラメ・カレイとは違いますね、、、
なんだろう、もっと肉厚で、ねっとりとした感じの魚でした。
あっさりとした塩加減で、
下のスープ状のソースとの相性も良かったです。
Gruner Veltliner, Freiheit, Nigl, Kremstal 2008合わせたワインはオーストリアのワイン。
オーストリアワイン、最近注目度高いですね。
それはここでも同様のようです。
Gruner Veltlinerというのはオーストリア特有の品種です。
さわやかな柑橘系の香りの中に、
独特のスパイス香がありました。
すっきりとした酸味だけでなく、滋味があり、とてもワイン♪
以前、F.X.PichlerによるGruner Veltlinerを飲んだことがありますが、
あれもイイワインだったなぁ、、、ファンになりそうです。
お魚達との相性も言わずもがな、でした♪
HANDMADE SPINACH TORTELLONI
Chanterelles, Tomme de la Chataigneraie
Lomo, Black Garlicこちらはラビオリ、正確に言うとトルテローニ♪
なかにはホウレンソウが入っていました。
付け合わせにはアンズタケ♪
コクのあるソースとも良くマッチしていました。
王道といえば、王道でしょうかねー
BUTTER POACHED ABALONE
Yellow Curry Braised Greens
Crispy Rice, Chayoteこれがねー 美味しいんだけど、
食べていたときにも説明を受けた時にも、
何やらよくわからなかった(苦笑)。
上にはピラピラした何者かが乗っていて、
コクがあって美味しいんですけど、果たして何者?
・・・あとでもう一度メニューを見直してやっとわかりました(苦笑)。
あれ、バターで火を通したアワビの仲間だったんですねー(汗)
すごーく柔らかく仕上がっていて、全然わかりませんでした。
アワビとはいえど、ありゃぁ、日本のものとは全く違う代物でしょうねぇ。
そして下にはバジルやスパイスで味付けしたウリの仲間。
いやぁ、まったくもって面目ない、、、
Joseph Drouhin, Meursault, Burgundy 2006ワインはジョセフ・ドールアンのムルソー。
バターを使ったこの手の料理と相性が悪いわけがありません♪
単なる村名のムルソーですが、
さすがドールアン、そしてサービスもいいんでしょう、
とても美味しくいただけました♪
つづきまして4皿目突入♪
WHOLE GRAIN CRUSTED SKATE
Chanterelles, Swiss Chard, Caper Chicken Jusこれが今回の食事の中で、一番印象に残った一皿です♪
エイのひれを焼き揚げたものです。
エイのひれ、日本だと酒の肴としておなじみでしょうか?
エイは処置が遅くなると、アンモニア臭が出てくるので、
あまりおいしくなくなっちゃうんですけど、
新鮮なものはとてもおいしいんですよねー
それに今回のエイはとても肉厚で、
しかもとても締まった身をしていました♪
旬のアンズタケとの相性もよかったです。
BLACK SEA BASS WITH SYRAH SAUCE
Leek Royale, Pommes LyonnaiseSea bassっていうのはいわゆるスズキなんですが、
"black"というのは何か違うんですかね?
どうもあまりスズキ特有の香りがしなかったんですが、
でもとてもしっとりとした美味しいお魚でした♪
Domaine Drouhin, Pinot Noir
Willamette Valley, Oregon 2007ワインはフランスの有名ネゴシアン、ドールアンが、
このアメリカの地で作るピノノワールです。
華やかなベリーの香りが立ち上る、非常にイイワインです。
魚に赤ワイン?とお思いの方もいるかもしれませんが、
エイはチキンのコクのあるソース、
スズキもシラー(赤ワイン)を使ったソースなので、
違和感ありませんでした。
まだまだ続く、次はお肉です!
ELYSIAN FIELDS FARM LAMB CHOP
WITH SWEET GARLIC
Swiss Chard Barbajuan
Minted Zucchini, Feta Cheeseこちら、ラムチョップ、羊さんです♪
羊独特の獣臭が苦手な方はダメでしょうけど、
火の通し加減も絶妙で、肉質もやわらかく、
とても美味しかったです!
DUO OF DRY AGED BLACK ANGUS BEEF
Red Wine Braised Short Rib
with Sweet Corn Ragoet
Seared Rib Eye with Piquillo Coulis, Bresaola(間違ってフラッシュをたいちゃった、、、)
こちらはビーフ。
しかもアメリカでは最高とされるアンガスビーフを、
ドライエイジといって、乾燥した保管庫の中で、
美味しくなるまで成熟させた後に、
2種類の部位をそれぞれ違った調理法で提供されたものです。
ひとつは赤ワインで軽く煮込んでコーンのソース。
もうひとつは焼き揚げたもの。
見て頂ければわかる通り、
もぅ絶妙の火の通し加減。
肉質はきめ細やかで、非常にやわらかく、
最高に美味しかったです!
いわゆる和牛のサシが入ったステーキとは違い、
脂の旨味、甘味を味わうのではなく、
あくまで「肉」本来の美味しさを食べる感じです。
Bosquet des Papes, A la Gloire de Mon Grand Pere,
Chateauneuf-du-Pape 2001ワインには南フランスのシャトーヌフデパプ、
この手のお皿だと、王道かもしれません。
比較的お手頃ながら、良質のものが手に入りますし、
成熟感も伴ったイイワインでした♪
そしてデザート!
PORT ROASTED BLACK MISSION FIGS
Caramelized Walnuts, Sheeps Yogurt Sorbetローストしたイチジクです。王道ですね、うん。
非常に美味しかったです。
羊のヨーグルトのシャーベットっていうのが変わってましたね。
WARM GUANAJA CHOCOLATE COULANT
Liquid Caramel, Fleur de Sel, Milk Sorbetチョコレートの暖かいケーキ。
これも王道中の王道、まずいわけがありません♪

エキストラで出てきたのはヨーグルトとブルーベリーのシャーベット♪

さらにお茶菓子としてちっちゃなお菓子達、、、
Tokaji Chateau Pajzos Aszu 5 Puttonyos 1999そして合わせたワインは甘口ワインの代表格、
ハンガリーのトカイです。
こちらも王道の組み合わせ、合わないわけがないですね。
総じて、、、
Daniel、最高です♪ちょっとデザートは王道すぎて面白味に欠けましたが、
雰囲気、サービス、お皿の完成度、どれを取っても一流です!!
お値段も一流だけど、、、(涙)日本でこのレベルの料理を食べられる、となると、
私達が行ったことがある中では、
「アピシウス」と「ロオジエ」ぐらいかな、と思います。
(アピシウスはより王道のフレンチなので、
スタイル的にはロオジエが近いかもしれません。
ただ今は私達が訪れたときとシェフが変わっていますが、、、)
というわけで、、、
"Daniel" ★★★★★ 文句なし!
http://www.danielnyc.com/ニューヨークでの最後の晩餐に、
可能ならばぜひもう一度いってみたいものです。
が、無理かなぁ、、、(苦笑)
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先週のシルバーウィーク、
私の両親がこちらに遊びに来ていましたのはご報告した通り。
ゴールデンウィークの渡米のはずが、
新型インフルエンザの影響でキャンセルになったため、
「今度は這ってでも行くっ!」と息巻いておりましたが、無事に来られて何よりです。
特に父親は忙しくてなかなか長期の休みが取れませんし、
久しぶりの海外旅行だったようですから、
なおさらその思いは強かったことでしょう(笑)。
おかげ様で両親が来ている間、天候もよく、
(なんと帰国した直後には大きく崩れました、、、)
マンハッタンの各所を見て回り、
そして1日ツアーでナイアガラまで行き、
1週間という強行日程ながら満喫して帰っていったようです。
いやぁ、よかった、よかった♪
でー♪
両親が来ている間、2か所ほど、
ニューヨークでも指折りのレストランを連れて行ってもらいました♪
順番にご紹介しまーす♪
まずひとつめが
"Eleven Madison Park"!!
http://www.elevenmadisonpark.com/非常に評価が高いお店で、
アメリカナイズされたフレンチレストランです。
こちらにはランチを食べに行きました♪
こちらのランチはプリフィクススタイルで、
前菜とメインを一皿ずつ選ぶスタイルです。

まず出てきたのはアミューズ。
キュウリの真ん中がくりぬいてあり、
中にはクリームチーズ、上にはサーモンが乗せてあります。
非常にキレイですが、まぁ可も不可もなく(笑)。
むしろ一緒に出てきたポンデケージョのような、
チーズを練りこんだシューが非常に美味しかったですね。
さて妻と私の母が前菜に頼んだのが、、、
Four Story Hill Tête de Cochon with Pickled Baby Vegetables豚肉を主体としたテリーヌ仕立て。
周りには色とりどりの野菜が添えてあります。
とてもキレイ♪
テリーヌと聞いてしっとりとしたものをイメージしていたんですが、
どうにも味わいが「ハム」っぽくて、、、
美味しいには美味しいんですけど、正直ちょっと残念な感じ、、、
Ravioli with Butternut Squash, Sage and Amarettiこちら、私の頼んだラビオリ。
中にはリコッタチーズと、
Butternut Squashというカボチャのソース。
(周りにもカボチャのソース。)
乾燥させたセージと
Amarettiというアーモンドクッキーが添えてあります。
こちらはなかなかのお味。
ゆで具合も非常によく、
ラビオリの中の具材とソースのバランスが良かったです。
でも正直、これが前菜っていうのには少々違和感があるかな。
父は
"Chicken Velouté with Veal Sweetbreads and Black Truffles"という鳥のスープを頼んでいましたが、
ちょっと写真を撮り忘れてしまいました。
実はこれが一押しな感じでした。
非常に澄んだスープで、塩加減も良く、
ほのかに香るトリュフの香りも良く合っていました。
そんな父が選んだメインは、、、
Lamb Sausage with Arugula, Tomato Confit and Potato Mousseline羊さんのソーセージ。
独特の獣臭さが苦手な人はダメでしょうけど、
非常にジューシーで私は好きでした。
付け合わせのマッシュポテトは日本人には多すぎるけどね、、、
私の妻と母はまたも同じものを頼んだのですが、、、
Roasted Berkshire Pork Loin with Sweet Potatoes, Brussels Sprouts and Figs豚肉ですね、Loinなので、さっぱりめの腰肉をローストしたもの。
・・・んー ちょっとこれは残念な感じでしたね、
Overcookedといっていいのか、微妙ですけど、
肉質が非常にパサパサしていて、
しかもかかっているソースも量、味付けともに中途半端。
肉の味をあじわうといえばそうかもしれないけど、
正直面白みにかける料理でした。
妻と母は前菜、メインとも明らかに選択ミス。
両方とも豚肉になっちゃったしねー
ちょっと憮然とした顔をしておりました(笑)。
私は、、、
Bone Marrow Crusted Beef Tenderloin with Summer Beansいわゆるヒレ肉ですねー
焼き加減、最高です。きれいなピンク色♪
肉質も良くて柔らかく、良い味がします♪
周囲にまぶしてあるのは骨髄なんですが、
これがまた良いアクセントになっています。
上に乗っているウズラの卵のようなものは、
実はソースです。
ゼラチンらしきものでできたカプセルの中に、
オリーブ風味のアリオリソースが入っています。
これ、奇をてらっているだけでなく、
お肉との相性も大変良かったです♪
このコース、基本的なお値段は
28ドル。
(どうせチップなどが付くからもっと値があがるけど。)
思った以上にリーズナブルですし、
この味わいなら満足行くんじゃないかな、と思います。
とはいえ、ランチとディナーだと料理の内容、
値段設定など、また大きな違いがあったりするもの。
実際、この日は平日だったので、
(・・・実は仕事を抜け出した、、、)
ビジネスランチらしきものをしている人が多かったので、
そういう客を狙った値段設定なのかもしれません。
比較の意味でディナーに行ってみてもいいかな、と思えるお店です。
ま、余裕があれば、、、ですが(苦笑)。
がっ!
「選択ミスの響いた」妻の評価はイマイチでした(笑)。
「もう一度行くなら別の所に行く!」だそうです(苦笑)。
ま、一回だけでは判断が難しいところですが、
こういうお店にはたまにしか行けませんので、
一度外したお店にもう一度行く、というのは、
なかなかできないかもしれませんね、、、
ということで、、、
"Eleven Madison Park" ★★★★☆
http://www.elevenmadisonpark.com/現時点では★4つは多いけど、3.5かなー
(多分妻はもっと厳しい(笑)。)
ま、行かれる方、いらっしゃったらご参考までに、、、
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