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英語下手の、英語下手による、英語下手のための海外留学&海外生活奮闘記

英語などロクに話せもしないくせに、家族総出でNew Yorkに海外留学に来ちゃった人のブログ。そうとその家族の日々の奮闘ぶりを綴っていきます!

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毎日毎日、仕事そっちのけで、
日本で起きた巨大地震のニュースにかじりついています。

被災地への支援物資搬送の滞り、
そして何より原発の状態が、
気になって気になって仕方がありません、、、

日本にいない私ですら不安でたまらないのですから、
日本にいる方、原発の近くにお住まいの方の心配は、
察するに余りあります、、、

そして募金ぐらいしかできることがないのもツライです。
ですから仕事に集中するべきなのでしょうが、
なかなかできそうにありません。



さて、今回の震災で思うことがたくさんありましたので、
少し綴ってみようと思います。
あくまで私個人の意見ですので賛否両論あると思いますが、
そのあたりはご容赦ください、、、



まず真っ先に感じたのは「自然の驚異」でしょうか、、、
その前には人間など小さなもので、
人間の英知、科学技術の力など、
無力に等しいということを痛感しました。
物理・建築と生物・医学、まったく分野は違いますが、
私も科学に携わるものとして残念な想いがあります。


それから「原発事故」は本当に残念です。
地震、そして津波だけでも甚大な被害がもたらされた上に、
この事故は日本に痛恨の一撃を与えてしまいました。

今でも原発に残り、被爆の危険もかえりみず、
必死に復旧作業・事態収拾に携わっている方々には
本当に感銘を覚えます。ありがとうございます。



しかし一方で、この原発事故については政府・東電上層部の初動の悪さ、
そして情報公開の不十分さが気になりました。

特に東電上層部の初動は実に不適切だったように感じました。
日本社会の持つ「隠蔽体質」というか、
なんとか自社で解決しようという思惑がここそこに感じられました。
そしてかなり事故を過小評価していたのではないか、と思います。
特に現在問題になっている使用済み核燃料プールについては、
当初、念頭になかった可能性もあるようにすら、
今までの対応・情報からは感じられます。
原発事故は決して東電一社の問題ではないはずです。
私は直ちに政府主導で動くべきだったと思います。
にもかかわらず、政府もそれをしませんでした。
いや、一部報道によるとしようとしたのかもしれませんが、
だとすれば、一国の政府が一民間会社の東電の反対を抑えられなかった、
という大変憂うべき事態が起こっていたことになります。

加えて、IAEAの指摘のとおり、情報公開が未だ十分とは思えません。
もう少し政府から信頼性のあるデータ、
もしくはコメントが出されるべき
だと思います。
もちろんパニックは避けなければなりませんが、
この時代、「情報過多・氾濫」の時代です。
隠そうにも隠しきれるものでもないだろうと思います。
それに情報がいとも簡単に得られる時代だからこそ、
何もわからない、知らされないことへの不安は大きいのだと思います。
政府・東電からはあまり具体的な数字がでてきませんし、
出てきてもいつも正門前、と一ヶ所の数字がメインです。
風向きなどによる、と注釈を加えているのであれば、
数ヶ所のデータを公表すべきではないか、と思います。

これからIAEAが独自に放射能レベルを測定するそうですが、
私はこのデータに十分注目すべきだと思います。
これ以上の隠蔽の事実がないことを祈ります。
ここは一昔前のソ連ではなく、日本なのですから、、、

私は今、アメリカにいるため、
こちらのメディアの報道に触れる機会も多いですが、
特に原発報道については若干温度差があるように思います。

もちろん日本と海外では立場が違います。
日本はパニックを避け、冷静な対処が望まれるのに対し、
海外メディアはあくまで国外の出来事ですから、
多少誇張して興味をひくような報道になるケースもあるでしょう。
それに避難指示についても、
自国民を守るためには少しでも危険な可能性があれば、
国外退避の支持を出すでしょうから、
日本国民への対応と一概に比較できないことでしょう。
(事実、一部のアメリカの専門家からは、
 アメリカが発した80km退避は必要ないとの意見もあるようです。)

しかしそれにしても若干情報内容に差がありますし、
スピードは格段にABCやCNNの方が早いのです。

そしてこちらのメディアからは日本の対応への苛立ち、
どうしてアメリカの専門家を積極的に受け入れないのか、
という疑問があがってきています。

確かに日本は技術立国ではありますが、
アメリカはそれ以上に核に対する知識が豊富です。
国としての立場もあるのでしょうが、この非常事態です。
もっと積極的に支援を願い出てもいいのではないでしょうか、、、


政府の対応の不味さは原発の状況が深刻になるにつれ、
さらに浮き彫りになってきた気がします。

ヘリでの初回注水が困難となった日がありました。
すぐさま次の手を打つと思いきや、地上からの注水は翌日、、、
翌日の地上からの注水も、
機動隊の放水車では建物に水が届かず断念。
二日間ここで無駄にしています。
果たして今の危機的状況は一日一案で追いつく状態なのでしょうか?


もちろん私には現場の状態はわかりません。
現場に行って実際に動くことも出来ません。

しかし素人の私にもそれではダメだ、
噴水口に角度が30度しかつかない機動隊の放水車では届かなそうだ、
ということぐらいは想像つきます。

ならば、なぜどんどん代案を試せる状態にしなかったのか、
代案を用意していたのにうまくいかなかったのであれば、
なぜそれをちゃんと説明しないのか、、、
少なくとも説明義務はあるはずではないか、と思います。


対応の不味さ、情報公開の不十分さはあげればキリがありません。

もちろん野党には今は批判・非難をするのではなく、
ぜひ協力的な態度を取っていただきたいところですが、
事態が収束したら問題視されることでしょう。


さらに原発に集中するあまり、被災者支援が十分果たせず、
ようやく仙石氏を副官房長官に任命し、
その責務に当たらせるようにしたようですが、、、

こちらで日本について話すとき、

「日本の弱点は『政治』だと思う。」

とよく話しますが、誰もがうなずきます。
コレって非常に憂うべきことだな、と思います。
現代の坂本龍馬はいずこにいるのでしょう、、、

さしあたり、枝野官房長官は好印象なように思います。
少なくとも前仙石官房長官でなくて良かったことは確かでしょう。
あの人のノラリクラリとした答弁では、
この危機的状況下にはまったく賛同は得られなかったでしょう。



この原発事故は確かに「想定外の天災」によってもたらされたものです。

しかし原発を持つにあたり、
「想定外」ということがあっていいのでしょうか?
甚大なる被害があったあとで「想定外」だった、ではすまされません。

またIAEAが2008年に一度、耐震・津波対策が不十分として、
警告を発していた、とのニュースも一部流れています。

その警告の内容がどんなものだったのか、
そのとき政府・東電がどういう対策を取ったのか、にもよりますし、
あとからいろいろと意見を述べるのはフェアではないようにも思います。

それに私は日本の原発の耐震レベルは
国際的にも高いものであろうと信じています。

どこの国でもM8、震度7の地震を、
さらには巨大津波を想定して原発を作っている国はないでしょう。

とはいえ、総合的に見ると原発に関してはただ単に「天災」で片付けていいものか、
「人災」の側面も多少はあるのではないか、と思ってしまいます。


何はともあれ、それらの議論はすべて片付いてからでしょう。


原発は今も「制御不十分」な状態です。

この問題は特に本当に早急に解消されることを心から願っています。
そしてすでに作業をされている方々の中には大量に被爆をしている方もいるようです。
作業をされている方々もくれぐれも安全でありますように、、、


日本にいない私は、日本人でありながら今の惨事を共有できず、
何もできず、ただ見守るしかできません。
このような発現は客観的に感じられるかもしれません。
しかし思ったことを形として留めておくこと、
共有することも大事なのではないかな、と思ったので、
このブログに書き留めておくことにしました。

まだいろいろと思うことはあるのですが、
それはまた次の機会に、、、


最後に改めて震災にあわれた方にお見舞い申し上げ、
亡くなられた方、ご家族を亡くされた方にはお悔やみ申しあげます。
一刻も早い原発問題の解決、
そして復刻への道が示されることを願っています。




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posted at 11:25 | 原発事故情報 | TB(0) | CM(0)

昨日朝起きて、Yahooをみて驚きました。


『三陸沖を震源とした観測史上最大M8.8の大地震発生』


それからは仕事そっちのけでネットで情報を集めていました。


壊滅状態の街、燃えさかる石油コンビナート、
落ちてしまった橋、流されていく車、、、


あまりの凄惨な現場に声も出ませんでした、、、


今はまだ福島原発も危険な状態にあるようですね。
対応の進み具合が気になって仕方がありません。


被災された皆様には心からお見舞い申し上げ、
亡くなられた方々にはお悔やみ申しあげます。

まだ比較的大きな余震が続いているようですが、
これ以上被害が大きくならないことを祈っています。



P.S. 忙しくて更新がまた滞っていましたが、
   家族みんな元気でやっています。
   書きたいことはたくさんありますので
   また時間を見つけて更新します!



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posted at 05:03 | 原発事故情報 | TB(0) | CM(0)

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そう

Author:そう
こんにちは、そうと申します。
英語が苦手で大嫌いなくせに、2008年10月から海外に留学して、研究に携わっています!
せっかくの海外留学の機会なので、ヒマをみつけて日々の出来事、感じたことを記録していこうと思っています。

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